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2011年07月17日

Firefox×エイラ


 <らくがきつき>
 Firefox4にバージョンアップしたのでなんとなく狐つったらエイラかな的な軽いノリで混ぜてみた。拳銃は、やはりスオムス軍人たるものL35以外にないだろう。
 ウェブブラウザというとすぐにあれが最強だのこれ使ってる奴は情弱だのといった話になりがちだが、どのみち現実的な選択肢などさしてないのだし、こんなものはそれぞれが好きなものを使えばよい。

 だが、もし自分が色を扱う立場にいるのなら、Windows環境においては今のところFirefox以外に現実的な選択肢はない。なぜなら、カラープロファイルにデフォルトで対応しているブラウザはFirefoxしかないからだ*。いちいち「現実的な」と限定したのはSafariも対応しているからだが、この選択肢を現実的とするには疑問がある。また、色を扱う立場にいるのなら、と限定したのは、色を扱う立場にない、つまり自分で写真を撮ったり絵を描いたりせず他人が作った画像を見るだけなら、カラープロファイルはあまり意味がないからだ。
 画像制作者以外の人間は、画像制作者が目で見た色、意図した色を知ることができない。もちろん、画像制作者の隣に行って、本人が「この色です!」と指し示す色を見ることができるなら話は別だが、本人の使用する表示装置以外の装置を経て他者が色を見る場合、これを知ることはできない。その差を多少なりとも埋めてくれるのがカラープロファイルだが、ネットの向こうの他人が色にまつわるエトセトラを正しく設定している保証は全くなく、色を扱うプロであるはずのデザイナーやイラストレーターでさえ作業場の照明の色温度すら知らない人間が大多数を占める惨めな現状においてはそこに望みを見出そうというほうが間違っている。ともかく、オリジナルの色を知らない人間がカラープロファイルに拘っても意味がない。実際私は自分で描いた絵のオリジナルの色を知っているのでSAIとPhotoshopとFirefoxとChromeでの色の違いを知ることはできるが、他人が描いた絵をブラウザで見てそれが果たして当人にとって正しい色であるかどうかを知ることはできない。だから私は私が描いた絵をブラウザで見るに当たりFirefoxを使う意味があるが、他人が私の絵を見るのにIEを使おうとChromeを使おうとOperaを使おうと構わない。ただ、Firefoxで見て頂け(て、且つハードウェアキャリブレータによる校正に始まる諸々の機器の設定や部屋の照明の色等々色にまつわる環境が正しくあ)るなら、私が意図した色と近くなる可能性が高まるというだけの話だ(ここでの話はあくまでアマチュアがネットで絵を公開・閲覧するという条件に限定したもので、オリジナルの色を他人ができるだけ近い色で知らねばならないプロの現場のカラーマネジメントや、クオリアうんぬん色覚かんぬんの本質論は捨て置く。無論、ICCプロファイルのバージョンOSのバージョンアプリのバージョンやICCとEXIFの対応の違い等々が複雑に絡み合うカラープロファイル怪奇譚にも首を突っ込む気はない)。

 では実際のところどんなブラウザで絵を見て欲しいかといえば、やはりカラープロファイルに対応したブラウザで見て欲しいというのが本音だ。上で述べたのは些か原論めいた話で、カラープロファイルが色合わせの強力な武器であることは、実際論においてはもっと強調されて然るべきだ。ユーザーが色に関する知識を全く持っていなくとも、とりあえずカラープロファイルにデフォルトで対応しているブラウザを使っていさえすれば、少なくとも大ハズレな色は表示されないことが期待できる。このように、何も知らなくても、何もしなくてもそれなりの結果が得られるというのは、特にアプリの設計において極めて重要なことだと私は思っているが、アプリケーションの開発者界隈ではこのような考え方は異端であるらしく、情弱が損をするのは当たり前、自分で動かない奴が何かを得ようなどおこがましい、という考え方のほうが支配的なようだ。この考え方は、各個人が無限のリソースを持っている場合に限り正しい。

 Firefoxのアドバンテージとしてカラープロファイル対応が挙げられることは残念ながら極めて稀で、実際に頻出するのはやはり豊富なアドオンだろう。NoScriptやTabMixPlusなどは入れていて当たり前なくらいだが、私が一番気に入っているのはImageTweakだ。ImageTweakは画像ファイルをFirefoxで開いた際の挙動を多少いじれるというだけのシンプルなアドオンだが、その機能の一つである背景色の変更は今やなくてはならないものとなっている。
 絵を飾るに当たり額縁の重要性を無視する阿保はいないだろうが、なぜかPC上での閲覧では額縁は一顧だにされない。世の中に画像ビューアは腐るほどあるが、額縁をつけられるビューアなどない。もっとも私もPC上で画像を額縁に入れて飾りたいわけではないのだが、額縁、即ち画像と画像以外を分け隔てる境界を十分に設けることで画像の印象や視認性が大きく変化するのは確かだ。この効果が認知科学的に実証されているのかどうかは知らないが、実際にやってみれば誰でもその効果を実感できるだろう。世の画像ビューアや画像編集ソフトの背景色がグレーや黒がデフォルトになってきているのは、ただ単に色覚をニュートラルに保つためだけではないはずだし、その流れは当然ウェブブラウザにも汲まれて然るべきである。そんなわけで、私はImageTweakを使って背景色を濃いグレーにしている。デフォルトでは白だが、Explorerを始め大抵のアプリは白及び明るいグレーを基調にしているので、白では額縁の効果は得られない。自分のサイトであれば画像を直で表示するのでなくHTMLに貼り付けるようにしてやれば望みの背景色にすることは可能だが、一枚一枚それをやるのは正直めんどくさいし、そのやり方では閲覧者が画像をウィンドウにフィットさせたり縮小させたりというブラウザに標準で備わっている表示機能を使うことができない(私が現在の一般的モニタ・ウィンドウサイズよりも大きいであろうサイズで画像をアップしているのはこの機能を期待しているからだ。誰だってウィンドウに収まらないサイズの画像は好まないはずだが、かといってちんまい画像は尚更好まないだろう。私は最大多数の最大幸福という言葉が大嫌いなので、多少の妥協はしつつも自分にとって都合の良いサイズでアップする)。その点においてpixivの画像表示はいかんともしがたい。pixivは何の意図があるのかは不明だが(まさかセキュリティのためではあるまい)上記の画像貼り付け方式を採っており、ブラウザの表示機能を使うことができない。フィットもドラッグスクロールもできないし、当然背景色は白。画像クリックでウィンドウを閉じるスクリプトは仕込んであるが、多ボタンマウスが主流になった昨今、この機能は最早邪魔なだけで必要性を感じない。できれば改善してもらいたいものだが、まあいい。

 それにしても、私が使っているOSはXPなのでVISTAや7でどうなっているかは知らないが、Windowsアプリにおけるカラープロファイルの蔑ろっぷりには呆れるばかりだ。特に画像ビューア界隈の惨状には目を覆いたくなるばかりで、掃いて捨てるほどあるその総数に対しカラープロファイルに対応しているビューアはほんのひとつまみしかない。他人に頼まれて仕方なく作りましたというのならともかく、自らビューアを作ろうとする人は恐らく自身も写真を撮ったり絵を描いたりすることが多いのではないかと思うのだが、目で見た色と写真に写った色とビューア上の色が全く食い違っていても何も感じないのだろうか。恐らくそうでありだからこそカラープロファイルを無視するのだろうし、こういう話になるとすぐにじゃあお前が作れという流れになるので非難をする気もましてや啓蒙する気なども毛頭無い。ビューアもウェブブラウザと同じでそれぞれが好きなものを使えばいいのだし、現実的な選択肢が少ないのも同じだ。結局インストールとアンインストールを繰り返した結果、今のところ私はACDSeeを使っている。ビューアに1万円近く払うのは抵抗があったし無料でも使い勝手の良いビューアはいくらでもあるが、それなりに使いやすくてファイル管理ができてまともにカラープロファイルを読めるビューアというとこれくらいしかなかった。正直、動作は重いしバグは多いしで決して満足はしていないが、もうインスコアンスコすんのは疲れた。

 なんだか愚痴っぽくなってしまったが、改善の余地があるのはいいことだし、愚痴を吐くのもその点に沿うなら無駄ではない。一番良くないのは不満を感じていて且つ改善策があるのに黙っていることだ。


*(Lunascapeもカラープロファイルを読めるらしいが、私の環境ではLunascapeはなぜか起動できないので試していない。また、IE9はICCプロファイルVer.4に対応しているらしいが、Photoshop(CS4)で埋め込まれるプロファイルはVer.2らしいので、色は補正されない。)

コメント

いどまぢん | 2011年07月23日 18:28

相変わらず肌の質感と表情がすげえ・・・
炎の迫力が迫るようだと思いつつも炎なしも見てみたいと思う自分の欲が留まることを知りません。

ブラウザについては情けないことに私は細かい部分を理解できるほど詳しくないので、こだわりを持って色々できるのは羨ましいですね。

エレベーターフェチとはまた広い視野を持ったお方ですね。
そのくらい広がりがある発想をお持ちだと面白いアイデアも浮かびそうなものですが・・・私は汗だ匂いだとまだまだ未熟極まりないようです。

高井 | 2011年07月26日 21:34

エレベーターフェチはともかく、世の中にはいろんなフェチ野郎がいますからねぇ。今年は節電ムードのおかげか扇風機フェチに勢いがあるようですね。エアコンフェチよりも扇風機フェチのほうが多いのは、やはり機構的な露出度の高さ故なのでしょうか。ハイヒールフェチとかちょっと直接的すぎて逆に理解しづらいですよねとか同意求められても困ると思いますが、汗と匂いの重要性は強調してし過ぎることはありません。


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