2010年12月04日

無限の住人の燎と拷問装置「剣豪」


<R-18>

 無限の住人も不死力解明編が終わり25巻で尸良がとても良い死に方で退場し、いよいよ最終章ということで26巻は楽しみにしていたのだけど、果心居士の死に方は残念だった。果心居士は連載開始当初からの古株だが、そういう息の長いキャラがぽっと出(とは言っても数年前から出てるけど)の新参に殺されるのは腑に落ちない。しかもその新参が、どうにも後付け臭いうえに血縁補正付きの優等生キャラとあっては尚更だ。なのでこういう絵を描いてはみたわけだが、実際に燎が作中でどのように死ぬのか、ブラッドハーレーの馬車で見せた作者の悪趣味ぶりに期待したいところだ(父を守って犠牲になるとかいった最悪な死に方だったらこれより酷い絵を描いてしまうだろう。という以前に父を差し置いて燎だけ生き残るなんてオチはありませんよね?)。

 などということを書いているといかにもSAWとかキャッキャ言って観てるクチだろうと思われがちだが、私は別にサドでもマゾでもないし殺人趣味もないしグロフェチでもなく、むしろそういった趣向はあまり好きではない。SAWは3までは観たが単に悪趣味なだけでスリルもサスペンスもないし上っ面の説教ぶりが鼻につくので以降観ていない。SMやスカトロもののAVは持ってはいるが、あくまで興味本位な資料として入手したもので、そういったものを観ても勃起しない。そういう趣味を持っているなら、この絵もこんな生易しい描写で済ませたりはしなかっただろう。などということを書いているといかにも両価性だの無意識だのといった用語を持ち出されがちだが、全くフロイト先生も余計なことをしてくれたものだ。

 それにしても、無限の住人の絵をpixivで検索したら想像を遥かに下回る下火っぷりなうえに腐向けばかりでしょんぼりしてしまった。もっともこの漫画ももう15年選手だし、大半のイラスト投稿コミュニティがそうなるようにpixivもファンロード化していることだし、ユーザー層を考えればそれも当然と言えば当然と言える。沙村広明は連載開始当時(今もか)その絵と描き文字の巧みさと鉛筆を使った画法で漫画界に大きな影響を与えた…はずなんだけど、どういうわけかフォロワーがまるで育っていない。もし沙村広明が漫画を描くのをやめてしまったら、少なくともバックアップをとっていないHDDが逝くのと同じくらいには胸が痛むだろう。


 ついでに、見たままではあるが、この装置について。

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